茶金です、こんばんは。
2019/2/8にラクオリアの決算が出ました。
屈辱の昨年決算からちょうど1年、株価は大きく下落したところから、ヨコヨコになるところまでいきました。
1年前の決算では、ちょうど3000円だったのですが、2017年度の投資が2018年度に期ズレし、2017年から比較し、2018年は赤字拡大という見え方となり、暴落しました。
当時以下の記事を書きましたが、2017年度に比べ、2018年度が改善しているのは間違いありませんでした。
ラクオリア創薬の本日のストップ安には納得がいかない!(決算書を確認してみた)
正直、このタイミングでは見せ方が悪かっただけだったのですが、当時の株価には変な黒字期待が沸いており、中期計画が上振れするのではないかという高揚感が出ていました。
結果はご存知の通り、赤字拡大ですし、中期計画も更新されなかったので、株価の期待値に耐えられずに大きく下落しました。
そこからはチャートの通りですし、途中ZTEのこともあり赤字拡大をさらに出したりもしたので、株価は戻る気配がなかったということです。
過去に、ラクオリア創薬はテンバガーになるんじゃないかと考え、下記のように記事を書いており、いったんは夢半ばに終わったわけですが、再度この題名で書きたいと思ってます。
2018年度までの計画の振り返り
ラクオリアは2016年にOdyssdy2018という中期計画を立てました。
名前の由来ですが、苦難の道のりであるということから、旅を意識した名前にしたと記憶しています。
これはバイオベンチャーが通る道であり、多数あるパイプラインもどれもフェーズ1のものが多く、まさに創薬ベンチャーとして立ち上がり始めたところでした。
当時の中期計画ですが、一時金やマイルストーン収益が主な収益だったため、確度の高い計画を出すのは到底無理だったと考えられます。
結果、2018年度についても、色々あったとはいえ、11億ほどの赤字なので、想定よりは悪い結果です。
株は将来を織り込む性質があるので、2018年度がどうであったかは株価に織り込まれているので、あまり述べるつもりはありません。
株価は下落したり、ZTEの件もあったりと、苦難の1年だったのは間違いないでしょう。
ただ、重要なのは未来を見ることです。
2019年度以降の計画はどう見るか?
新計画の名前は『Gaia2021』となります。
地母神「ガイア」のような創造力で「グローバル」規模の進化を!
今回のコンセプトは海外展開です!
新しい薬を世界へ。つまり収穫フェーズに入ってきたということが見て取れます。
今回の新しい計画(Gaia 2021)を見てもらうと、上市によるロイヤリティ収入が入っています。
これは、市場でどれだけ売れるかにもよるところはありますが、安定的にこの程度は見込めるだろうというところの予想は、過去と比べると当然予想しやすいので、今回の計画は確度が高いでしょう。
特にtegoprazan(韓国名称:K-CAB)は、武田のタケキャブより性能の良い薬だということがわかっているので、今後の売り上げには期待できるところです。
※ タケキャブは非びらん性胃食道逆流症のフェーズIIIで失敗
上記は、tegoprazanの進捗ですが、わざわざ世界地図を出してきたと考えると、今後の中期計画の更新時にどんどん色塗りされていくと想定されるので、非常に楽しみになります。
おそらく、水面下では他も動いているんでしょうね。
でなければ、あえて世界地図なんて使わないでしょうし。
胃食道逆流症 (世界約2.5兆円市場)の中で
びらん性患者は約3割
非びらん性(NERD)患者は約7割
すなわち、今までのPPI薬品よりも圧倒的な薬効を
誇る次世代P–CAB薬品に於いて
先日2度目の非びらん性治験失敗し、びらん性の適応症しか持たない武田薬品の【タケキャブ】はその【約3割】の市場。
一方、びらん性と世界初、非びらん性(NERD)両方を適応症に持つ
ラクオリア創薬の【テゴプラザン】はその【10割】の市場で戦えるということです。
この差は非常に大きいです。
これで今現在
【ラクオリア創薬のテゴプラザンは事実上世界一の効能を誇り、次期世界的ブロックバスター候補薬‼︎】
と言うことが出来るでしょう。
Yahoo掲示板にも上記のようなコメントをする方がおり、この薬のすごさがちゃんとわかってる方がいて、良いことです。
2019年以降の計画を見ると、財務的に黒字化する見込みとなってます。
ここに治験成功に伴う一時金や市場拡大のロイヤリティ収入が入ってくるわけですから、まだまだ黒字拡大の見込みがあり、期待できるわけです。
Yahoo掲示板を見ると以下のような低レベルなコメントも散見されます。
パイプラインがこけた時の目安は時価総額50億円ということだよ。
21年の利益で配当性向30%で、時価総額50億円の場合にあの指標の値になる。
後はどれだけ期待利益があるかだけど、すでに200億円分は織り込んでるということ。
中期事業計画の数値だけ見て、PERから算出するとこうなるとかアホなコメントをしています。
今後の販売販路や一時金がサンバイオのようにまったく見込めなくなった場合は、失望売りされるでしょうが、これだけ豊富なパイプラインを持っているラクオリアの全てのパイプラインがダメになることはあり得ないですし、今のところ黒字見込みのため、増資の確率も低いです。
増資の確率の少ないバイオベンチャーは、損失リスクの低い宝くじみたいなものなので、そこが全く分かってないですね。
ラクオリア創薬の特性上、確度の高くない案件は計画に載せないので、毎回控えめな数値を出してきます。
他のバイオみたいに夢を語らないので、大きな株価上昇もないのですが、その分堅実に利益を積み重ねていこうとしている、地に足の固まった会社です。
決算と一緒に出た『利益剰余金欠損額の補填』って何?
会社として配当や自社株買いの施策をとるためには、利益剰余金という企業が稼いできた金額がトータルで黒字になる必要があります。
一方、ラクオリアは万年赤字でしたので、この利益剰余金がマイナスだったわけです。
その場合、この剰余金分利益を稼ぐまでは会社として何も株主施策が取れないということになります。
今回のラクオリアのIRを見てみると以下が目的となります。
1.資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分の目的 現在生じております利益剰余金欠損額を解消し、財務体質の健全化と将来の剰余金の配当や自社株取得等の株主還元策が実現できる状態にするとともに、今後の資本政策の柔軟性及び機動性を確保することを目的としております。
要は、株主に対する還元を積極的にできるような状態にしました。ということですね。
おそらく、黒字化に伴い、安定株主を期待しているんじゃないかと考えます。
ぜひ、研究資金に回さない分については、自社株買いなどで株の価値を高めてほしいものです。
もちろん、投資に回すほうが有益であれば、投資に回してもらってもよいですけどね。
まとめ
ラクオリア創薬、そろそろと収穫の時期になってきました。
- 海外展開によるロイヤリティ収入の増加
- まだまだ豊富なパイプライン
- 創薬企業にしては珍しい(初かも?)の安定黒字企業
- 株主還元も意識してきている
こんなラクオリア創薬の株主になってみるのもありと思いませんか?
今なら時価総額300億円以下でバーゲンセール中です。
サンバイオなんかよりよっぽど魅力的だと思うんですけどね!
この決算の結果、どのような結果になるかわかりませんが、長期株主としてテンバガーを目指していきたいと思っています。
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